中国温灸2
2020/11/17
当院では中国温灸を使った治療を行っていますが、そのやり方が本家のやり方とは異なります。狙いを定めた部位若しくは領域に対して、一定時間(数秒から数十秒)温熱刺激をあてて、離して又あてるを繰り返して程よく温めるのが本家のやり方。このやり方で症状の改善につながったり、気持ち良くなったりもするのですが、当院では温灸器本体の温まった底部を使って、火傷を引き起こさない細心の注意を払いながら患部に応じた適切な圧力を選択しながらマッサージを施すというものになっています。薬條棒状灸自体の輻射熱と、温かい煙の温熱と、温灸器底部の温熱作用によって他のものでは代用出来ない大変心地良い刺激感覚の治療となっています。なかなか治らない手首や親指付け根などの腱鞘炎やアキレス腱断裂の後遺症で硬くなりきってしまった筋肉組織の改善に著効をみている状況です。温灸マッサージの施術歴は30年以上になります。最近ではだいぶ体力がおちてきているので、この効果性の高い治療が何時までできるか不安です。